西海橋
- 建物・施設
西海橋は長崎県の佐世保市と西海市をつなぐ316mのアーチ式橋で、その完成は1955年です。日本三大急潮のひとつといわれる針尾瀬戸により、長い間「陸の孤島」であった西彼杵半島と佐世保市を陸路で結び、半島の地域振興に多大な貢献をした橋です。後に本州四国連絡橋の架橋にも携わった吉田巌氏の設計。当時世界初の架設工法を活用した西海橋は、日本国内のその後の技術水準を高めたと言われます。また日本初の有料道路橋(現在は無料)でもあり、架橋当時「東洋一のアーチ橋」と呼ばれました。
その歴史的な価値が認められ、2020年に国指定重要文化財に指定されました。現在でも、西海橋は長崎県北部と南部を結ぶ幹線道路として利用されており、観光スポットとしても大人気です。
ご興味のある方は一度現地に足を運ばれてはいかがでしょうか。
(2023年7月執筆)
PHOTO:PIXTA
吉田巌氏。日本を代表する橋梁技術者です。
永久保存版としてお手元に確保されてはいかがでしょうか?