旧海軍出水航空基地
- 文化・教育施設
- 建物・施設
鹿児島県出水市にあった旧海軍出水航空基地は、1937年に建設が開始され、1943年に開隊しました。当初は搭乗員の初歩訓練を行う練習基地でしたが、太平洋戦争勃発後は台湾やフィリピン方面への攻撃拠点として重要な役割を果たしました。
1944年になると、戦局が悪化し出水基地は特攻基地に転用されます。約200名の特攻隊員が、出水基地から飛び立ち、祖国のために命を捧げました。終戦後、出水基地の跡地は、出水市街地や農地、工業団地などに利用されています。しかし、地下壕や掩体壕などの遺構が数カ所残っており、当時の戦争の記憶を今に伝えています。
特攻碑公園には、特攻隊員を慰霊する碑が建立されており、平和の尊さを今に伝えます。ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと大切な何かを感じ取ることができるはずです。
(2024年1月執筆)
悲しい歴史を今に伝える貴重な戦争史跡です。
PHOTO:PIXTA