旧川内火力発電所の煙突 解体
- 建物・施設
薩摩川内市のランドマークの一つとして親しまれてきた、高さ約200メートルの旧川内火力発電所(九州電力)の煙突の撤去工事が始まりました。九州電力川内火力発電所は、1974年から運転を開始しました。九州エリアの経済発展成長に伴う電力需要に応えつづけてきた施設です。しかし、設備の老朽化など種々の事由が総合的に勘案され、2022年に廃止しました。
特徴的な4本の筒身からなる煙突は、半世紀にわたり東シナ海からも視認でき、その景色は地域住民にとって親しまれてきたものです。撤去作業は、国内でも珍しい大型クレーンを用いて、煙突の先端から10メートルずつ切り分けて行われます。煙突の撤去は、地域の風景を一変させるとともに、新たな歴史の始まりを告げる出来事と言えそうです。来年5月末までの工事を経て、当地は新たな姿に生まれ変わります。時代の歩みは続きますが、長きに渡り当地に貢献してくれた煙突の存在を忘れないようにしたいものです。
(2024年10月執筆)
PHOTO:PIXTA