土肥金山
- 建物・施設
静岡県伊豆市にある土肥金山は、400年以上の歴史を持つ金鉱山です。1370年代に足利幕府直轄の金山奉行が金を採掘したことが土肥金山の始まりと伝承されます。その後、1570年代後半より土肥金山の本格採掘がはじまります。そして江戸時代に第一期黄金時代、明治から昭和にかけて第二期黄金時代を迎え、佐渡金山に次ぐ生産量を誇った時期もありました。最盛期には、金山町と呼ばれるほど栄えた土肥金山周辺には、遊郭や芝居小屋なども立ち並びました。
金鉱山は長きに渡り地域経済の重要な柱であり続けましたが、1965年に鉱量枯渇のため閉山しました。閉山後も坑道の一部は観光坑道として整備され、現在も多くの人々が訪れています。
土肥金山の歴史は、単なる金鉱山の歴史ではなく、日本の産業史や文化史を知る上でも貴重なものです。伊豆半島を訪れた際には、ぜひ土肥金山に立ち寄り、その歴史と文化に触れてみてはいかがでしょうか。
(2024年6月執筆)
数百年前まで歴史を遡ることのできる貴重な場所と言えそうです。
PHOTO:PIXTA