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札幌丘珠空港ターミナルビル 建替

  • 建物・施設

札幌丘珠空港ターミナルビルの歴史は、札幌市の発展と共に刻まれてきました。
1942年、旧日本陸軍が飛行場を設置したのがその始まりです 。戦後は一時米軍に使用された後 、1952年には民間による遊覧飛行が実施され 、1956年には初の民間定期便(丘珠-女満別線)が運航を開始しました 。

1960年代に入ると、丘珠空港は北海道内の航空網の拠点として急速に発展します。1963年には管制塔の運用が始まり 、1965年には待望の東京直行便も就航しました 。しかし1970年代、新千歳空港の整備が進むと、大手航空会社のジェット便はそちらへ移転 。丘珠空港は道内路線を中心とする地域に密着した空港へとその役割を変化させていきました。現在の旅客ターミナルビルは1992年に供用を開始しました 。当初、年間38万5千人の利用を想定していましたが 、近年ではその数を大幅に上回り、2023年度には過去最多となる約57万5千人もの方々が利用し、賑わいを見せる一方で混雑が課題となっています 。札幌市中心部から約6kmというアクセスの良さから 、道内各地への重要なアクセスポイントとして、多くの市民やビジネス利用者に親しまれています。

将来に向けて、さらなる利便性向上が計画されています。2030年までには滑走路を現在の1500mから1800mへ延伸するとともに 、旅客ターミナルビルも現在の約2倍の規模へと建て替えられる予定です 。これにより、年間100万人の利用客に対応できる体制が整い、より快適な空の旅が期待されます 。

長きにわたり、札幌丘珠空港ターミナルビルの運営と発展に尽力されてきた全ての方々に心からの敬意を表します。多くの人々の出会いや別れ、そして新たな旅立ちの舞台となったこの空港が、これからも札幌の空の玄関口としての活躍が期待されます。

(2025年5月執筆)

PHOTO:写真AC

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