Final 1992年3月31日 記事和束町立湯船小学校 閉校のイメージ画像 History 118年

和束町立湯船小学校 閉校

  • 文化・教育施設

京都府の南東端、和束川の源流域に位置する湯船地区にかつて存在した和束町立湯船小学校は、1874年に地元の寺院を仮校舎としてその歩みを始めました。翌1875年には現在の湯船会館付近に校舎が設置され、1909年には五ノ瀬250番地へと移転し、地域の教育拠点としての基盤を固めました。

本校の歴史において特筆すべき点は、戦後の高度経済成長期に見られた先進的な施設整備です。1959年には町内で唯一となる本格的なコンクリート製プール(25メートル5コース)がいち早く完成し、水泳教育の拠点となりました。また、1963年に竣工したランチルーム付きの給食室は、当時としては画期的な自動化設備を備え、「デラックス給食室」として新聞等のメディアで大きく取り上げられるほど注目を集めました。鉄筋3階建てのモダンな校舎や中庭の「仲良し像」は、児童たちの記憶に残る象徴的な風景でした。

地域社会との結びつきも極めて強く、運動会は区民と合同で開催され、地域全体で子どもたちを育む土壌がありました。1963年に導入された鼓笛隊によるパレードや、秋祭りで練り歩く子ども神輿などは、地域の文化風習と学校生活が融合した象徴的な行事でした。

しかし、過疎化や少子化の進行に伴う学校再編の流れにより、1992年4月、町内の他3校とともに和束小学校へと統合され、118年に及ぶ歴史に幕を下ろしました。閉校を控えた1991年には、最後の児童たちがグラウンドに「さようなら 湯船小」の人文字を描き、学び舎への別れを惜しみました。

長きにわたり地域の教育を支え、子どもたちの成長を見守り続けた運営関係者の皆様に深く敬意を表します。この地で幼少期を過ごされた卒業生や教職員の皆様にとって、先進的な校舎での日々や地域と一体となった行事の思い出が、いつまでも色あせない心の風景として懐かしく振り返られることを願っております。

(2026年1月執筆)

当校の歴史と伝統は永遠に語り継がれることでしょう。

卒業生・先生・地域住民など関係者様の心の中に、美しい思い出が永遠に記憶されますように。

PHOTO: 廃校5000  様

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