六戸町立開知小学校 閉校
- 文化・教育施設
六戸町立開知小学校(青森県上北郡六戸町犬落瀬権現沢14-161)は、1997年に七百小学校と昭陽小学校の2校が統合して誕生した、地域に根ざした小規模な小学校です。開校以来、地域の子どもたちの学び舎として親しまれ、温かい雰囲気の中で児童一人ひとりに寄り添った教育を行ってきました。
2021年には創立25周年を迎え、記念式典が盛大に開催されました。式典では、これまでの25年の歩みを振り返るスライドショーが上映され、在校生や卒業生、保護者、地域住民が共にその歴史を懐かしみました。また、全校児童による合唱が披露され、会場には子どもたちの元気な歌声が響き渡りました。さらに、記念事業の一環として、校歌の作曲者であり初代校長でもある先生を招いての特別講話が行われました。児童たちは、校歌に込められた「地域と共に歩む心」や「未来へ羽ばたく希望」といった思いを直接聞くことができ、学校のシンボルフラワーであるひまわりの由来や、その花に託された「明るく元気に、太陽に向かって伸びる子どもたちへの願い」についても学びました。
開知小学校は、地域の伝統行事への参加や、地域住民との交流を大切にし、学校と地域が一体となって子どもたちを育ててきたことが大きな特色です。児童数が少ないからこそ、学年を超えた交流や全校児童が協力する行事が多く、子どもたちは互いに助け合いながら成長してきました。しかし、少子化の影響により児童数は年々減少し、2025年3月31日をもって、町内の他校と統合し閉校することが決まりました。28年の歴史に幕を下ろすこととなりますが、開知小学校で育まれた思い出や地域との絆は、これからも多くの人々の心に残り続けることでしょう。学校にゆかりのある方は、ぜひもう一度この場所を訪れ、懐かしい思い出に浸ってみてはいかがでしょうか。
(2024年12月執筆)