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弥彦公園トンネル

  • 建物・施設

弥彦公園のトンネルは、1918年、弥彦公園の整備計画の一環として建設されました。この公園は、越後鉄道常務であった久須美東馬氏が私財を投じて約16万平方メートルの広大な敷地に造成したもので、自然地形を活かした滝や渓流、高台とともにトンネルが設けられました。

このトンネルは歩行者専用で、全長55メートル、幅3.1メートルの馬蹄形アーチ断面を持ちます。坑門には花崗岩が使用され、壁面には煉瓦が施されています。坑門脇には富士山から運ばれた溶岩が使用されていることも特筆されます。長年にわたり公園の象徴的な施設として親しまれてきたこのトンネルは、当時の造営技術やデザインが公に評価され、2011年に国の登録有形文化財に指定されました。

トンネル南側には「もみじ谷」が広がり、朱色の観月橋と紅葉が美しい景観を作り出しています。秋には鮮やかな紅葉が訪れる人々を魅了します。歴史と自然が調和する弥彦公園を訪れ、このトンネルを通りながら、当地の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

(2025年2月執筆)
PHOTO:写真AC

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