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阿武隈急行8100系 引退

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阿武隈急行8100系は、1988年の阿武隈急行線全線電化開業に合わせて登場した交流型電車です。日本車輌製造で2両編成9本、計18両が製造され、福島方が制御電動車AM8100形、槻木方が制御付随車AT8100形という編成を組みました。この車両は、国鉄・JR以外の第三セクター鉄道としては初めての交流専用電車として話題となり、当時の最新技術を取り入れた設計が特徴です。

車体はJR九州713系をベースにしつつも、ワンマン運転対応や寒冷地仕様など独自の改良が加えられました。車内はボックスシート中心のセミクロスシートで、国鉄型急行列車の雰囲気を色濃く残しています。2018年からは後継のAB900系が導入され、8100系は順次置き換えが進行。2025年3月8日をもって定期運行を終了し、同年11月には完全引退となる予定です。一部車両は保存・活用事業も計画されています。

長きにわたり地域の足として親しまれてきた8100系。赤いモケットのボックス席や力強い走り、沿線の四季折々の風景とともに、多くの思い出が刻まれています。最後の機会に、ぜひ阿武隈急行線を利用し、8100系の歴史と魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

PHOTO:PIXTA

(2025年5月執筆)

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