Final 2025年8月2日 記事広島駅停留場 廃止のイメージ画像 History 112年

広島駅停留場 廃止

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広島駅停留場は、広島市の交通の要として長い歴史を刻んできました。その始まりは1912年、広島電気軌道(現・広島電鉄)の本線が広島駅前から開通したことにさかのぼります。当時、広島駅停留場は広島駅前電停として誕生し、路面電車による市民の移動を支えました。1920年代には本駅前電停と呼ばれるようになり、広島の発展とともに利用者も増加していきました。

戦中の1945年、原子爆弾投下によって駅舎は大きな被害を受けましたが、戦後すぐに仮復旧を果たし、市民の足としての役割を再開しました。1949年には本格的な復旧工事が行われ、駅舎の表記も「廣島駅」から「広島駅」へと変遷しました。1960年代には三代目駅舎が完成し、駅ビルやコインロッカーの導入など、利便性の向上が図られました。広島駅停留場は、JR広島駅と直結することで、鉄道と路面電車の乗り換え拠点として多くの利用者に親しまれてきました。通勤・通学はもちろん、観光やイベント時にも重要な役割を果たし、広島の玄関口として市民や来訪者の記憶に残る存在となりました。

しかし、都市の再開発や交通体系の見直しにより、2025年8月2日をもって広島駅停留場は廃止される予定です。これに伴い、駅舎の解体も計画されており、長年親しまれてきた風景が大きく変わることになります。広島駅停留場の運営に尽力された関係者の皆様に深い敬意を表します。そして、多くの人々がこの停留場で過ごした日々や思い出が、これからも心の中に生き続けることを願います。

(2025年7月執筆)

PHOTO:写真AC

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