アイヌ民族博物館 閉館
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北海道の伝統の1つ、アイヌ文化。白老町はアイヌの集落があった地域ということから、1965年にポロト湖のほとりにポロトコタンというアイヌ民族博物館(北海道白老郡白老町若草町2-3-4)が開業されました。
民族楽器の演奏・古式舞踊をはじめとして、アイヌの歴史や文化を伝え続けてきたといいます。1976年には財団法人が設立され、博物館とともに、施設内には北海道犬やヒグマを飼育する施設、5棟のチセ(アイヌの住居)、体験館・野草園など備えられ、多くの来館者がアイヌの文化に触れてきました。2011年には天皇陛下が来館されたそうです。
2020年の東京五輪・パラリンピックに合わせて、文化復興施設「民族共生象徴空間」が建設されるとともに、当館の閉館が決定しました。地域の文化風習を伝えてきた施設の閉館は寂しいニュースとして受け止められたようです。「53年もの長い期間、本当にお疲れ様でした。」地域住民の声です。
(2019年7月執筆)
樋熊のオブジェが存在感を放ちます。
昔の生活がイメージできる美しい資料館です。
長い間本当にお疲れ様でした。
PHOTO:PIXTA