中津市歴史民俗資料館 閉館
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中津市の歴史を振り返ることが出来た「中津市歴史民族資料館」(大分県中津市1385)が、耐震工事のために2018年6月30日に閉館、80年の歴史に幕を閉じました。慶應義塾の塾長をつとめた小幡篤次郎の寄贈図書を元に、1908年に設立された小幡記念図書館を1938年に建て替えた木造2階建です。石張りの玄関ポーチ,連続するアーチ窓,軒廻りの装飾など、ひときわ目立つ洋風建築でした。資料館の建物は、1982年に「昭和初期の建築物」として建築学的に見て貴重であると認定され、1997年に国の登録有形文化財に登録されていました。城下町中津の歴史を見守ってきた、いつまでも色褪せなかった洋館も、遂になくなってしまいます。そして、新中津市歴史民族資料館として新たな歴史が始まります。(2018年9月執筆)