Final 2025年5月17日 記事臼杵港フェリーターミナル 移転のイメージ画像 History 35年

臼杵港フェリーターミナル 移転

  • 建物・施設

臼杵港フェリーターミナルの歴史は、九州と四国を結ぶ重要な海上交通の拠点として歩んできた歴史そのものです。臼杵港は大分県臼杵市の中心市街地に近接し、古くから豊後水道を挟んで愛媛県八幡浜市との間に定期フェリー航路が開かれてきました。

現在のフェリーターミナルは1988年に供用を開始し、以来30年以上にわたり地域住民や観光客、物流の要として活躍してきました。しかし、長年の使用による施設の老朽化や、港内の混雑、船舶大型化への対応などの課題が顕在化。特に造船所や魚市場と混在する港内では大型フェリーと小型船舶の航行が重なり、安全面でも改善が求められていました。

こうした背景から、大分県は2003年度より約500メートル東側に新フェリーターミナルの整備を開始。地盤沈下対策など想定外の難工事もありましたが、約20年の歳月と総事業費133億円をかけて、2025年春に新ターミナルが完成しました。新ターミナルは耐震強化岸壁や広大な駐車場、防災拠点機能も備え、フェリーの大型化や増便にも対応できる最新設備となっています。2025年5月17日より、新ターミナルへの発着がを開始され、旧ターミナルはその役割を終えることとなりました。この新たな門出は、地域経済や観光振興へのさらなる貢献が期待されています。

臼杵港フェリーターミナルの長年にわたる運営と発展に尽力された関係者の皆様に心から敬意を表します。そして、旧フェリーターミナルの活躍と地域貢献の史実をわすれないようにしたいものです。

(2025年5月執筆)

PHOTO:PIXTA

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