長崎市電 正覚寺下停留場 名称変更
- 乗り物
- 建物・施設
正覚寺停留場(長崎県長崎市油屋町5番2号先)は、1968年に開業した長崎市油屋町にある路面電車停留場です。正覚寺とは、キリスト教が日本に伝来したのち、キリスト教徒に対抗する仏寺の拠点となったという長崎独特の歴史が存在する寺。1607年に放火されたことで正覚寺は全焼。何度かの再建と移転を経て、1676年に現在の小島郷に再建されています。このような歴史があることから路面電車の駅名として使われてきました。
50年間この名称で利用されてきた停留場ですが、国宝の崇福寺が近いことから、2018年8月1日に停留場名が「崇福寺停留場」に変更されました。観光の拠点としてはわかりやすいとは言えるものの、やはりその歴史を知る人たちからは寂しいという声が聞かれます。停留場名は変更されたとしても、この土地に刻まれている歴史は忘れないようにしたいものです。
(2019年2月執筆)