台東区立坂本小学校 校舎 解体/取壊
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台東区立坂本小学校の校舎(東京都台東区下谷1-12)が解体されます。
台東区立坂本小学校はすでに閉校しておりますが、深い歴史を有する学び舎でした。前身となる「第五中学区第一五番公立小学下谷学校」の開設は1875年。その後、「入谷尋常高等小学校」として創立され、1908年に「入谷尋常小学校」と改称されます。そして木造校舎を改築し、鉄筋コンクリート造の現存の校舎が竣工されたのが1926年のこと。現在まで姿を残してくれる校舎です。
竣工の3年前に当地を襲った関東大震災は地域に壊滅的な被害を与えました。そして復興の象徴としての“復興小学校”として建設されたことが当校の大きな特徴です。地域の学び舎という役割を超えて、当地の人々に勇気を与えてくれる存在でありました。
多くの方々の強く大切な思い出を詰め込んでいた校舎の解体は当地の歴史の区切りとなりそうですが、人々の心に旧坂本小学校は強く刻み込まれているそうです。ご興味のある方は一度、この地を訪れてみてはいかがでしょうか。困難に果敢に立ち向かった先人達の強い想いを感じ取れるかもしれません。
(2022年10月執筆)
地域の方々の大切な思い出が刻み込まれた校舎です。
格式が感じられる建築です。
当校の歴史と伝統は永遠に語り継がれることでしょう。
PHOTO: 廃校5000 様