大王埼灯台
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大王埼灯台(三重県志摩市大王町波切54-1)は、志摩半島の大王崎の突端に建つ中型灯台です。
大王崎周辺海域は航海の難所として有名でした。昔から船乗たちの間で「伊勢の神崎、国崎の鎧、波切大王なけりゃよい」と唄われていたほどです。死者51名を数えたサンマ漁船の遭難(1913年)、巡洋艦「音羽」の大王岩への激突座礁(1918年)など、実際に大きな事故が起きています。当地における灯台の建設が強く願われていたという背景があります。
当地の関係者の待望であった大王埼灯台の初点灯は1927年10月5日。長きに渡り当地の航海を見守る守護神として活躍します。近年では2004年の無人化、2005年のLU-M型灯器への変更等の歴史を繋ぎます。2013年にはその歴史的な価値が認められ国の登録有形文化財に登録されました。
ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。現在でも当地の海を守り続けるその姿から何かを感じ取ることができるでしょう。
(2023年3月執筆)
当時の海の関係者から強く望まれて造られた灯台です。
PHOTO:PIXTA
灯台の歴史とその役割の考察がされています。
永久保存版としてお手元に確保されてはいかがでしょうか?
PHOTO:PIXTA