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権現堂川用水樋管群

  • 建物・施設

権現堂川用水樋管群は、埼玉県幸手市にある、煉瓦造りの樋管群です。1875年に竣工した新圦(しんいり)と、1933年に竣工した巡礼樋管(じゅんれいひやかん)の2つから構成されています。権現堂川の水を幸手市街地や周辺の水田に送水するための施設です。

新圦は、全長116m・幅2m・高さ2.5mの煉瓦造りで、当時の最新技術である「イギリス積み」が用いられています。巡礼樋管は、全長50m・幅2m・高さ2mの煉瓦造りで、高欄には「巡礼池」の文字と、蓮の花の装飾が施されています。

近代以降の日本の社会・経済の発展に寄与し、地域の歴史・文化の象徴として親しまれている権現堂川用水樋管群。近代水利工学の技術と美を示す貴重な遺産として、2010年に土木学会選奨土木遺産に選定されました。

当地の堤防は桜の名所としても知られ、桜の季節には多くの花見客で賑わいます。ご興味のある方は是非一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。

(2024年1月執筆)

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