Final 2002年3月31日 記事中条町立村松浜小学校 閉校のイメージ画像 History 127年

中条町立村松浜小学校 閉校

  • 文化・教育施設

新潟県胎内市村松浜1199-2にかつて存在した旧中条町立村松浜小学校は、1873年の中村校附属としての開校に起源を持ちます。1889年の松塚村発足、1955年の築地村への編入、そして1967年の中条町への編入と、行政区分の変遷とともに校名を変えながら、地域教育の支柱であり続けました。

当校ならではの歴史として特筆すべきは、1922年に新築された校舎の敷地が、かつて北前船交易や捕鯨事業で財を成した豪商・平野家の屋敷跡であったことです。校地内には平野家顕彰碑が建立されており、児童たちは地域の繁栄を築いた先人の息吹を身近に感じながら学びました。海に隣接する環境下、美しい砂浜や、平野家が建立した近隣の金刀比羅神社の祭礼といった独特の文化風習は、子どもたちの郷土愛の形成に深く寄与しました。2002年、近隣校との統合によりその長い歴史に幕を下ろしましたが、跡地は地域住民が集う交流拠点として活用されるなど、今も地域社会にとって重要な場所であり続けています。

長きにわたり学び舎の記憶と跡地を守り続ける運営関係者の皆様に、心より敬意を表します。卒業生や旧教職員の皆様、潮騒が響く校庭で育んだ友情や、閉校時に窓に掲げられた感謝のメッセージを、今一度懐かしく振り返ってみてはいかがでしょうか。

(2025年12月執筆)

PHOTO: 廃校5000  様

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