新潟市立木場小学校 閉校
- 文化・教育施設
新潟市西区木場2301-1の地に学び舎を構えた旧新潟市立木場小学校は、明治初期からの長い歴史を持つ教育機関でした。その起源は1872年、大野校の分校として開校したことに遡ります。地域の行政区分の変遷と共に、黒埼村立、黒埼町立を経て、2001年の広域合併により新潟市立木場小学校となりました。中ノ口川左岸に位置する木場地区は、かつて弥彦神社の造営用材を集積した歴史に由来する地名を持ち、豊かな水田地帯として知られます。子どもたちはこの歴史ある土地で、地域特産の「くろさき茶豆」をはじめとする農業や伝統文化に触れながら成長してきました。
しかし、少子化や教育環境の適正化を背景に学校再編が計画され、2004年3月、130年を超える歴史に幕を閉じました。木場・板井・黒鳥の3校が統合し、新たに新潟市立黒埼南小学校として再出発することとなったのです。閉校後、学校の敷地は新たな役割を担うことになりました。2011年にはグラウンド跡地に「新潟市文化財センター」が開館し、市内から出土した埋蔵文化財や民俗資料の保存・活用の拠点となっています。かつて校舎の一部も資料保管に活用されるなど、形を変えて地域の歴史を守り続けています。
長きにわたり学校運営と地域教育に尽力された皆様に深く敬意を表します。卒業生や教職員、地域の皆様におかれましては、この場所で紡がれた数々の思い出を、今一度温かく振り返っていただければ幸いです。
（2025年5月執筆）
懐かしい記憶が蘇るという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
当校の歴史と伝統は永遠に語り継がれることでしょう。
PHOTO: 廃校5000 様
