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共同溝展示館 解体

  • 文化・教育施設

臨海副都心の地下インフラを紹介する共同溝展示館(K-MUSEUM)は、1997年4月に江東区有明にオープンしました。当初は1996年開催予定の世界都市博覧会で公開される計画でしたが、博覧会中止後に独立施設として開館したという経緯を有します。

世界的建築家・渡辺誠氏の設計による特徴的な外観はガンダム建築とも評され、世界都市博覧会のシンボルとなるようにとの思いも込められていたようです。内部にはSF映画を彷彿とさせるアクリルハニカムパネルが使用されました。展示室と実際の共同溝見学通路で構成され、電気・ガス・上下水道などを収容する共同溝システムを紹介していました。

しかし、利用者数の低迷により2001年4月から無期休館となり、以来20年以上非公開の状況が続いていました。施設自体の老朽化も進んでおりましたが、東京都は正式に当施設の解体を発表。2024年度に解体工事が予定されています。臨海副都心開発初期の象徴的施設の一つであった共同溝展示館。その解体は変わりゆく当地の歴史の1ページになることでしょう。

近い将来に消えゆく景色でもあります。ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。

(2024年11月執筆)

PHOTO:写真AC

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