富士川町立増穂中学校 閉校

  • 文化・教育施設

富士川町立増穂中学校は、1947年に増穂、平林、穂積の三つの中学校として産声を上げました。1971年にこれらが統合され、新生「増穂中学校」として新たな歴史が始まります。

日本さくら名所100選に選ばれる大法師公園に隣接する学び舎として、生徒たちは毎年咲き誇る約2000本の桜と共に成長しました。「言葉を美しく 心を美しく 行為を美しく 環境を美しく」というスローガンの下、文化と体育が融合した「紅葉祭」や部活動に励み、地域に根差した教育が実践されました。町の特産であるゆずの収穫体験といった地域学習は、生徒たちに郷土への誇りを育んだことでしょう。2010年の町合併による改称を経て、生徒数の減少という時代の流れの中で、2025年3月、78年の歴史に幕を下ろしました。その輝かしい歴史と伝統は、鰍沢中学校と共に新設された「富士川中学校」へと確かに引き継がれます。

長きにわたり地域の教育を支えてこられた富士川町、そして関係者の皆様に深く敬意を表します。学び舎を巣立った卒業生の皆様、教壇に立たれた先生方にとって、桜舞う春や紅葉に染まる秋の風景は、今も鮮やかな思い出として心に蘇ることでしょう。

(2025年6月執筆)

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