甲州市立塩山北中学校 閉校
- 文化・教育施設
甲州市立塩山北中学校(山梨県甲州市塩山上粟生野133)は、1959年に塩山市立大藤中学校、玉宮中学校、神金中学校の3校が統合して誕生した中学校です。旧塩山市の北部に位置している小規模校ではあるものの、ひとりひとりの生徒が学習や部活動に一生懸命取り組んでいます。
同校は、自分たちが住む地域の歴史や文化を学び、郷土愛を育むとともに地域の人々との触れ合いを深めることを目的とした「甲州市めぐり」を総合的な時間に行っています。この活動では、市内に点在する武田家ゆかりの神社仏閣を巡って、甲州市における武田家の歴史と文化、文化財を学ぶ「歴史コース」と、甲州種ブドウ発祥の伝説を持つ大善寺や観光ブドウ園やワイナリーなどを巡りながら甲州市の武道とワイン産業について学ぶ「産業コース」に分かれて見学を行います。
地域に根ざした活動を行っている塩山北中学校は、2025年3月31日の閉校が決まっており、65年の歴史に幕を下ろそうとしています。閉校を前に、同校の歴史を振り返るための記念事業が行われています。塩山北中学校の閉校は一つの時代の終わりを意味しますが、同時に新たな始まりでもあります。ぜひ同校にゆかりのある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2024年11月執筆)