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勝沼堰堤

  • 建物・施設

勝沼堰堤(山梨県甲州市勝沼町勝沼)は、山梨県甲州市勝沼町の笛吹川の支流・日川(ひかわ)にある砂防堰堤です。日川の流域は洪水被害に悩まされてきた地域でした。明治40年に関東地方で大きな洪水災害が起きたことをきっかけに、近代的な技術を用いた治水事業が行われることになりました。

勝沼堰堤は、基礎の一部にコンクリートを用いて建設された砂防堰堤で、大正6年3月に完成しました。日本におけるコンクリート製の堰堤の先駆けであり、その後の堰堤建設技術に影響を与えた産業遺産として、現在、国の登録有形文化財に指定されています。

勝沼堰堤のような砂防堰堤は、川の流れを緩やかにして、土砂の被害や山崩れを防ぐという効果があります。ダム湖のように川の流れをせき止めることはしないので、年月が経つと周囲の樹木も馴染み、自然の滝のような景観となります。

勝沼堰堤はその美しい景観から、祇園の滝とも呼ばれ、多くの観光客が訪れる名所となっています。勝沼と言えば美味しい果物やワイナリーで有名ですが、四季折々の美しい姿を見せる勝沼堰堤にも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

(2023年5月執筆)

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