Final 2025年8月31日 記事王子スタジアム 解体のイメージ画像 History 69年

王子スタジアム 解体

  • 文化・教育施設

王子スタジアムは1956年、兵庫国体の開催に合わせて神戸市灘区に誕生しました。それ以前のこの地には関西学院が1889年に創立され、その後移転後は地域の博覧会会場などを経て、王子公園として整備された歴史があります。王子スタジアムは400mトラックの陸上競技場として建設され、日本陸上競技選手権やインターハイ、兵庫リレーカーニバルなど多くの全国的大会で利用され、数々の好記録や名エピソードが生まれました。またサッカー、ラグビー、アメリカンフットボールの大会にも活用され、プロフットサルチームのイベントや市民リレー、ブラインドラン体験といった地域密着の活動も盛んです。

災害時には臨時ヘリポートや物資集積場所となるなど、防災面でも重要な役割を果たしてきました。このような幅広いスポーツイベントや交流活動を通じ、王子スタジアムは長らく地域住民と共に歩み、子どもから大人まで多くの市民に愛されてきました。

2025年8月末、再整備計画のため約70年の歴史に幕を下ろします。跡地には関西学院大学の新キャンパスが開設され、新スタジアムも2030年ごろ北側に移設予定です。長きにわたり、王子スタジアムの運営・管理に携わられた皆様と、ここに集いスポーツ文化を育んだ全ての方々に、心から敬意と感謝が表されます。

(2025年8月執筆)

PHOTO:PIXTA

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