Final 2027年3月31日 記事姫路市市民会館 閉館のイメージ画像 History 51年

姫路市市民会館 閉館

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姫路市市民会館は、姫路城下町の中心部に位置し、長きにわたり市民の文化活動や交流の場として親しまれてきた施設です。その場所は、かつて1931年に建設された姫路市公会堂があった、歴史ある土地にたたずみます。現在の市民会館は、1976年3月3日に開館しました。鉄骨鉄筋コンクリート造の地下1階、地上7階建てという立派な規模で建設され、開館当時は5階から7階部分に結婚式場「祥栄殿」が併設されており、多くの市民の人生の節目を彩る場ともなっていました。

本会館は、地域社会の文化風習やコミュニティ活動の振興を目的とした施設として機能してきました。大ホールや会議室、和室などを備え、市民講座では、コーラスなどの音楽活動、茶道、華道、盆栽といった伝統文化、さらに気功や中国語学習など、多岐にわたる21もの教養講座が提供され、市民に学びと交流の機会を提供し続けています。

開館から半世紀近くが経過し、会館の管理運営は、2018年度以降、一般財団法人姫路市まちづくり振興機構が指定管理者として担っています。開館以来50年を超える歳月を経て施設の老朽化が進んだ結果、大規模改修による維持が困難であるという苦渋の判断が下されました。これにより、姫路市市民会館は2027年3月末をもって閉鎖される予定です。現在の利用者の方々に対しては、アクリエひめじや花の北市民広場など、周辺施設への円滑な移行が呼びかけられています。現時点では閉館に向けた具体的なファイナルイベントの開催情報は確認されていませんが、市民に愛された空間での最後の時が刻まれています。

長きにわたり、市民の活動と文化を支え続けてきた運営主体の皆様の献身的なご尽力に対し、深く敬意を表します。この会館で過ごした豊かな時間、文化に触れた感動、そして交わされた多くの笑顔は、利用されたすべての市民の心の中で、色褪せることのない宝物として記憶され続けることでしょう。

(2025年11月執筆)

PHOTO:写真AC

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