都城市民会館 解体/取壊
- 文化・教育施設
宮崎県都城市八幡にあり、コンクリートと鉄骨を組み合わせた屋根が巨大なアルマジロのような外観をした旧都城市民会館(宮崎県都城市八幡町3)が解体されることになり、53年の歴史に幕を下ろすことになりました。
戦後を代表する建築家の菊竹清訓氏が設計し、1966年に完成。ユニークな外観で、時代の変化に併せて建築物も変化するという「メタボリズム」の代表的建築物でもあります。2009年から学校法人南九州学園へ無償貸与されていましたが、利用の目途がなく都城市へ返還。市単独での保存費用負担が困難として、市民アンケートでも解体も仕方ないとする意見が多く2019年2月に解体が発表されました。この決定に対し、国連教育科学文化機関ユネスコの諮問機関であるイコモスから、市長に宛て解体計画の停止を求める勧告文書が提出され、文化財としての保護を求められています。
(2019年2月執筆)
高い芸術性を有する個性的な建築です。
一部を切り取った写真にもメッセージが感じられます。
できれば解体されずに存続してほしい建物です。
PHOTO:PIXTA
追記・・残念ながら2019年7月末に解体されました。地域住民にとって大切な建物でした。長年に渡りありがとうございます。
竣工時の貴重な図面や写真なども記載されている永久保存版の書籍になりそうです。
永久保存版としてお手元に確保されてはいかがでしょうか。