綱ノ瀬橋梁
- 建物・施設
高千穂鉄道・綱ノ瀬橋梁(宮崎県西臼杵郡日之影町)は、かつて延岡と日之影を結んだ日之影線(のちの高千穂鉄道)で使用されていた鉄道橋です。この橋は、延岡市北方町と日之影町の境界を流れる綱ノ瀬川と五ヶ瀬川の合流点にかけられています。
綱ノ瀬橋梁は、1937年に完成した鉄道橋で、全長が418m。鉄筋コンクリートの大アーチ1連に加えて、42連の無筋コンクリートアーチから構成されています。この鉄道橋が作られたのは鋼材の使用が制限されていた時期ですが、当時の鉄道省が最先端の技術を駆使して完成させたものとして知られています。
高千穂線が2008年12月に全線廃止されたことに伴って綱ノ瀬橋梁は71年の歴史に幕を下ろしましたが、2020年12月23日に国の重要文化財に指定されています。興味のある方はぜひ一度この場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2023年5月執筆)
当時最先端の土木技術の結晶とも言えそうです。
PHOTO:PIXTA