旧宮崎農工銀行
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旧宮崎農工銀行は、宮崎市の金融史に深く刻まれた建造物です。1926年に宮崎農工銀行の新社屋として建設され、以来約100年にわたり宮崎の経済発展を見守ってきました。この建物は、日本勧業銀行の一環として誕生し、その後第一勧業銀行宮崎支店としても使用されました。現在は宮崎県庁5号館として新たな役割を担っています。
建築様式はネオ・ルネサンス様式を採用し、重厚感と豪華さを兼ね備えた外観が特徴です。内部は白を基調とした造りで、吹き抜けの大空間が広がり、細部まで丁寧に作り込まれています。2020年には創建当時の姿に復元する工事が完了し、2021年10月14日に国の登録有形文化財に指定されました。宮崎県内でも貴重な大正から昭和初期の建築物として、その歴史的・文化的価値が認められています。
宮崎を訪れた際は、ぜひこの歴史的建造物に足を運んでみてはいかがでしょうか。100年近い歴史と建築美を直接体感できる貴重な機会となるでしょう。
(2025年2月執筆)
PHOTO:写真AC