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油津赤レンガ館

  • 建物・施設

油津赤レンガ館は、宮崎県日南市油津にある歴史的な建築物です。1922年に、地元の豪商である河野宗四郎の四男・宗人によって倉庫として建てられました。堀川運河の東側、中町通りに面した2階建てのレンガ造りの建物で、約22万個のレンガが使用されています。

内部には中央にアーチ天井の通路があり、両側に2つの部屋が配置されています。部屋の入り口もアーチ型になっており、大正時代の洗練された雰囲気を漂わせています。この建物は、かつて飫肥杉の積出港として繁栄した油津の歴史を今に伝える貴重な存在です。

1997年には取り壊しの危機に直面しましたが、地元の有志が資金を出し合い「合名会社油津赤レンガ館」を設立し、建物を買い取りました。その後、2004年に日南市へ寄贈され、現在は観光や歴史案内の場として活用されています。大正時代のレンガ建築を今に伝える油津赤レンガ館は、貴重な文化財として国の登録有形文化財に指定されています。ぜひ訪れて、大正ロマンの趣を感じながら、油津の歴史と人々の情熱に触れてみてはいかがでしょうか。

(2025年3月執筆)
PHOTO:PIXTA

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