飛騨高山美術館 閉館
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飛騨高山美術館(岐阜県高山市上岡本町1丁目124番地1)が2020年5月31日をもって閉館しました。
当館はガラス工芸作品と家具の展示を中心としていた私設美術館です。1997年の開館です。アール・ヌーヴォー、アール・デコ調のガラス工芸品、現代作家のガラス工芸品、19世紀末の家具など1,000点以上を収蔵し、来館者を楽しませてくれました。単なる展示にとどまらず、絵画展や展覧会等の開催も積極的。地域の文化芸術の中心地の役割を果たしてきました。日本でも珍しい装飾美術館の名前は日本中に轟き、コアなファンが全国に存在していました。「この施設全体の雰囲気がよいのです。建物や庭を含めた空間全体がアートでした。」大ファンという30歳代の女性の声です。
山深い都の美しい美術館。残念ながらその堂々たる歴史の幕を下ろしました。この地には新しいホテルが建築される計画です(2023年完成予定)。このホテル内部に美術室が併設される計画とのこと。ここに、当館の収蔵物が引き継がれる予定のようです。完成後には是非訪れてみたい宿泊施設になることでしょう。
(2020年6月執筆)
大切な思い出をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
長きに渡りありがとうございました。
PHOTO:PIXTA
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