函館市立宇賀小学校 閉校
- 文化・教育施設
函館市立宇賀小学校(北海道函館市志海苔町)の創立起源は1880年まで遡ります。当時この地区は豊かな漁場です。漁師として働く方々を中心とした集落があり、その子どもたちの教育のために村民が資金を共同で出し合って建設した学校であったようです。当校の前進となる学校の志苔学校、根崎学校はそのような経緯で設立され、その後両校は合併し、宇賀簡易科小学校となります。
その後、1960年に1400m滑走路(現函館空港の前身)が完成。騒音問題などで移転を余儀なくされ、1972年に銭亀小学校と合併し、近くに新しく東小学校が完成しました。この時に92年という長い歴史を誇る宇賀小学校が閉校しました。
歴史に翻弄されながらも、地に足のついた美しい日々の営みがあったことを示してくれる函館市立宇賀小学校跡。小高い高台から見渡せるこの景色はかつて漁師の子供たちが100年前に眺めていた景色とほぼ同じものなのではないでしょうか。ゆかりのある方もそうでない方もこの場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。北の大地の人々の息遣いや元気な子供たちの歓声を感じ取れるかもしれません。
(2020年6月執筆)
確かにここに学び舎が存在した。その証が静かに佇んでいます。
当校の歴史と伝統は永遠に語り継がれることでしょう。
長きに渡り地域の子供たちを守ってくれました。本当にありがとうございます。
PHOTO:erimax660
お写真を提供いただいた「erimax660」様より暖かいメッセージを預かっております。感受性豊かなアーテイストさんの暖かいメッセージです。次のページへどうぞ。