足尾線 足尾本山駅 廃駅
- 乗り物
JR東日本足尾線の駅の足尾本山駅(栃木県日光市足尾町本山)が廃駅となったのは1998年6月1日のことです。
1914年に足尾鉄道の貨物専用駅として開業。ここが当駅の起源となります。そのあと1918年に国有化されます。1973年には足尾銅山が閉山し、その輸送線としての役割が大きく低下してしまいます。そして1987年の駅機能の休止を経て、足尾線の廃線にともない廃駅に。1989年のことです。鉄道事業の免許が失効したのはすこし遅れて1998年。ここに当駅の歴史の幕が下ろされました。
足尾銅山から算出される鉱物の運搬という役割をになった足尾線。立派な建物をそなえた足尾本山駅はその象徴かもしれません。400年の歴史を誇り、「日本一の鉱都」と呼ばれた足尾銅山。経済の隆盛を引きかえに、地域の公害の源になってしまった(足尾銅山鉱毒事件)という負の歴史の側面も見逃すことはできません。ここも日本経済の歴史が凝縮されている駅といってよいでしょう。
周辺には廃駅当時の姿が変わらない姿で残るという足尾本山駅。ゆかりのある方もそうでない方も一度現地を訪問されてはいかがでしょうか?
(2020年9月執筆)
現役当時と変わらない姿が多く残されているようです。
歴史の証人たる姿がそのままのこされております。
PHOTO:takahumikawasaki様
地域のために大きな権力と勇敢に戦った田中正造。
永久保存版としてお手元に確保してはいかがでしょうか。