中銀カプセルタワービル 解体/取壊
- 文化・教育施設
- 商業施設
- 建物・施設
世界で最初に実用化されたカプセル型集合住宅「中銀カプセルタワービル」(東京都中央区銀座8-16-10)の解体取壊の時が迫っております。正式な日時は未決定のようですが2022年3月以降の解体になるそうです。
中央区銀座の首都高速道路沿いに佇む同ビル。13階と11階建てのツインタワー構造の建物で、140個のカプセルを有します。オフィスや住居として利用され、特に建築やデザインに造詣のある方が多いそうです。
設計は日本を代表する建築家の黒川紀章氏。メタボリズム思想を反映する代表作品となっています。竣工は1972年、日本の高度経済成長期に建設された同ビル。円窓を持つカプセルが積み上げられた個性的な外観は多くの人々を魅了し、建設当初から現在に至るまで強い注目を浴び続ける建物です。
「世界的に有名なビルです。実は1カ月だけここに居住したことがあるのです。実際に住むととても不便なのですが、便利な時代にその不便な生活に痺れたものです。このビルは歴史的な価値があると思うのでなんとか保存してほしいのですがかなわない望みでしょうか。日本の高度成長を象徴する遊び心あふれる魅力的な建物でした。残りの期間、何回か訪問しますからね。」東京都在住の建築デザイナー男性の言葉です。
この景色には時間の限りがあります。ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか?
(2021年7月執筆)
追記(2022年3月)・・当ビルの解体工事は2022年4月12日から開始とのことです。
首都高速沿いに佇みます。ひときわ目立つ外観です。
長きに渡り当地の大切な景色の一部でした。
PHOTO:PIXTA
VIDEO : Final Access ファイナルアクセス
当ビルの設計者、黒川紀章氏。時代を代表する建築家です。
この機に永久保存版としてお手元に確保されてはいかがでしょうか?
多くの方に惜しまれながら、その歴史の幕を下ろした中銀カプセルタワービル。新しい技術を活用して先鋭的な取り込みがはじまっているそうです。次のページへどうぞ。