江戸川区立小松川第三中学校　閉校

文化・教育施設

江戸川区立小松川第三中学校は、1956年（有力説）の開校から2023年の閉校に至るまでの約67年間、平井の地で数多くの生徒を育み、地域社会に深く根差した教育活動を展開してきました。「挨拶・校歌・清掃」の三つの伝統を重んじ、文武両道を奨励する中で、特にバレーボール部の活躍は目覚ましく、学校の名声を高めました。

少子化と学校施設の老朽化という時代の要請を受け、小松川第一中学校との統合により、新たに江戸川区立小松川中学校として生まれ変わりましたが、その歴史と精神は無に帰したわけではありません。新設校は、両前身校の良き文化と伝統を継承しつつ、新たな教育目標のもと、地域社会に貢献できる人材の育成を目指しています。

小松川第三中学校が地域社会と築き上げた深い信頼関係や、「学校応援団」に象徴されるようなコミュニティの温かい支援の精神は、形を変えながらも新しい学校へと引き継がれることが期待されています。一つの学び舎の歴史は幕を閉じましたが、そこで育まれた価値観や思い出は、卒業生や地域住民の心の中で生き続け、新しい時代の教育を支える礎となることでしょう。平井の地で育まれた教育の灯は、これからも地域社会を照らし続けます。

（2025年5月改筆）