ホテル九重 営業終了/取壊
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浜名湖畔の高級温泉旅館「ホテル九重」(静岡県浜松市西区舘山寺町2178)が2021年10月末をもって営業を終了します。そしてその建物は取壊されます。
浜名湖畔の堂々とした佇まいが有名な同館は1987年に開業しました。当時隆盛していた企業の社員旅行・各種団体旅行ブームという時代の波に乗った宿泊施設です。浜名湖を望める天然温泉、豪華な料亭、会議室・宴会場などを備える大規模宿泊施設として人気を博しました。かつては年間で10万人もの宿泊者を誇りましたが、団体旅行の人気の陰り、舘山寺地域全体のにぎわい減少、施設全体の老朽化など経営上の大きな問題に直面していたようです。
「新卒で入社した会社の団体旅行、もう30年も前のことですがここに宿泊しました。当時は日本全体に元気があり、私も将来の希望に満ち溢れていました。夜の宴会場は大盛り上がりでしたが、その時の記憶が思い出されます。営業終了と建物の取り壊しは本当に残念で寂しい気持ちです。でも大切な思い出を与えてくれた施設にお礼をお伝えしたいです。ホテル九重の運営に携わった皆様に心よりの御礼を申し上げます。」静岡県在住の男性の言葉です。
多くの人々に大切な思い出を与えてくれた「ホテル九重」。その歴史は永遠に記憶されることでしょう。
(2021年10月執筆)
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