釧路市立東栄小学校 閉校
- 文化・教育施設
釧路市弥生町にかつて存在した市立東栄小学校は、1916年に「第三尋常小学校」として開校しました。港町として発展する釧路の人口増加を背景に、地域の子どもたちのための学び舎として誕生し、戦後の学制改革を経て東栄小学校となりました。春の丘を意味する「弥生」という地名が示す穏やかな環境の中、多くの児童を育んできました。
しかし、市全体の少子化の進行は避けられず、学校再編計画の一環として、2008年3月31日に92年の歴史に幕を下ろしました。閉校後は日進、柏木の両小学校と統合され、新設の釧路小学校にその歴史は引き継がれています。閉校後、校舎は解体されることなく、現在は高齢者のためのシルバー人材センターや、親子が集う「おもちゃライブラリー」として活用されています。かつて子どもたちの声が響いた学び舎は、今も形を変えて地域の人々を繋ぐ大切な拠点であり続けています。
長きにわたり地域の教育を支えてこられた釧路市に敬意を表します。この学び舎で過ごした日々は、卒業生や教職員の方々にとって、今も色褪せることのない温かい思い出として心に刻まれていることでしょう。
(2025年8月改筆)
長年に渡り地域の子供達の登下校を見守り続けました。
在籍生徒による創作作品でしょうか。
地域の学び舎を守り抜いた先人達の強い想いを引き継ぎたいものです。
PHOTO:poteto089aaa様