Final 2008年3月31日 記事釧路市立東栄小学校 閉校のイメージ画像 History 92年

釧路市立東栄小学校 閉校

  • 文化・教育施設

戦後を、地域とともに歩んだ学校

釧路市弥生町に位置した釧路市立東栄小学校は、戦後の学制改革を経てその名を刻み、昭和の復興期を地域の人々とともに歩み始めました。1948年(昭和23年)8月には校内に聾唖学級が開設され、耳の不自由な子どもたちに学びの機会が提供されます。この学級は1950年(昭和25年)4月1日に北海道へ移管され、「北海道釧路聾学校」として独立し、湖陵高等学校の一部を借りて新たなスタートを切りました。1962年度と1963年度には学校要覧が発行され、高度経済成長期を迎えた学校生活の様子が記録に残されています。


節目を重ねて刻まれた、記念誌の記録

東栄小学校は、その歩みの節目ごとに幾度も記念誌を編んできました。1973年(昭和48年)には『東栄七十年のあゆみ』が、1984年(昭和59年)には八十周年記念誌『東栄八十年』が、2003年(平成15年)には『東栄の百年』が発行され、それぞれの時代の卒業生たちの思い出が綴られています。少子化の波と学校再編計画により、2008年(平成20年)3月31日、92年の歴史に静かに幕が下ろされました。閉校前年の2007年(平成19年)には『継志 校舎お別れ記念誌』が制作され、愛着ある木造校舎との別れを惜しむ人々の声が集められました。


新しい校舎へ、受け継がれた学び

閉校後、東栄小学校は日進小学校・柏木小学校と統合され、2008年(平成20年)4月1日に「釧路市立釧路小学校」としてその歴史を引き継ぎました。新校舎は平成24年度(2012年度)11月30日に完成し、釧路市内の公共施設として初めて免震構造が採用され、48基の装置が地震から子どもたちを守っています。市内初の屋内運動場内包型校舎として設計され、厳しい冬でも子どもたちが元気に走り回れる空間が生まれました。屋上には太陽光発電設備も設置され、環境学習にも活かされています。2013年(平成25年)6月16日には、統合先の釧路小学校が旧東栄小学校のグラウンドを使って最後の運動会を開催し、子どもたちの歓声が青空へ響きました。


今も地域を見守る、旧校舎

東栄小学校の旧校舎は解体されることなく、シルバー人材センターや親子が集うおもちゃライブラリーとして活用され、再び人々の笑い声が響く場所となりました。その後は消防分団施設等としても利用され、地域の安全を静かに見守る拠点として生まれ変わっています。92年にわたり弥生の丘で子どもたちを育んだ学び舎は、姿を変えながらも今なお地域とともにあり続けています。

(2026年7月執筆)

 

釧路市立東栄小学校

長年に渡り地域の子供達の登下校を見守り続けました。

 

釧路市立東栄小学校

在籍生徒による創作作品でしょうか。

 

釧路市立東栄小学校

地域の学び舎を守り抜いた先人達の強い想いを引き継ぎたいものです。

PHOTO:poteto089aaa

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