蘭越町立三和小学校 閉校
- 文化・教育施設
蘭越町立三和小学校(北海道磯谷郡1蘭越町字三和414番地)が、その歴史の幕を閉じたのは2014年3月末のことでした。当校の起源は、1905年に開かれた目国内簡易教育所にまでさかのぼります。実に109年という長きにわたり、この地域の子どもたちの学びの場としてあり続けました。
全校児童が20人にも満たないような小規模校でしたが、夏冬のスポーツ大会などの学校行事、広大な学校林で自然に触れ林業を学ぶ体験など、子どもたちは充実した学校生活を送っていたようです。
閉校後も当校の建物や校地には、子どもから大人まで地域の人々が集まります。2020年1月、当校の建物を改修して三和コミュニティ会館「ほたるの里」がオープンしました。毎年8月には地域の有志が企画する盆踊り花火大会が行われ、賑わいを見せるそうです。
当校が築かれた三和の集落は、蘭越町の中心部からは少し離れた水田地帯にあります。蘭越町はニセコの山々に囲まれた盆地で、日本有数の清流である尻別川が大地を潤しています。肥沃な土地には見渡す限り水田が作られ、米作りが盛んに行われている地域です。稲穂が揺れる北の大地に佇む学び舎に興味を持たれた方は、一度この地を訪れてみてはいかがでしょうか。
(2022年5月執筆)
長年に渡り、地域の子供達をお守り頂きありがとうございます。
この場所に元気な子供達の歓声が再び響き渡る光景を期待したいものです。
PHOTO:CRENTEAR様