【石巻線】渡波駅舎 解体/取壊
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石巻線(JR東日本)の渡波駅舎(宮城県石巻市渡波町1-7-1)が取壊されます。駅舎の建設は1939年ですので、83年の歴史の終幕となります。
開業以降、渡波地域の中心的な存在として長きに渡り活躍してきた渡波駅舎。交通の要所という役割にとどまらず地域住民の心の拠り所でもありました。また渡波駅は、慶長遣欧使節船「サン・ファン・バウティスタ号」の復元船を展示していた「サン・ファン館」の最寄り駅であることでも知られており、歴史ロマンあふれる駅でもあります。
「レトロな雰囲気にあふれるこの駅舎が大好きです。現在は無人駅ですが、有人駅だった時には列車が到着すると駅員さんが改札前に立ち、お客さんを迎えてくれたものです。今では見れないのですがとても美しい昭和の光景でした。この駅舎は80余年の長い歴史の中でどれだけ多くの人々に思い出を与えてきてくれたのでしょうか。大切な記憶の詰まった駅舎にもう会えないかと思うと本当に寂しい。いままでありがとうとお伝えしたいです。」宮城県在住の女性の言葉です。
その美しいたたずまいで多くの人を魅了してくれた渡波駅舎。きっと人々の心の中に永遠に記憶されることでしょう。
(2022年7月執筆)
PHOTO:Google Earth
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