日本眞珠會館 閉館
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日本眞珠會館(兵庫県神戸市中央区東町122)は2023年3月末をもって閉館します。
日本眞珠會館は神戸市の旧居留地東町筋にある竣工1952年の建物。真珠取引と真珠業界の戦後復興の拠点としての役割を担い建設されたという史実を有します。地下1階、地上4階建の鉄筋コンクリート構造を有し、1階が黒御影石張、2階と3階が乳白色タイル張りの美しいビルです。品と格式を兼ね備えた建物は非常に評価が高く、国の登録有形文化財に登録されているほど。かつて昭和天皇・皇后が訪問された場所としても知られます。
2008年には真珠をテーマとする博物館「神戸パールミュージアム」が設置されており、真珠に関しての各種情報提供や展示がなされています。
歴史ロマン溢れ、美しい佇まいが多くの人々を魅了する日本眞珠會館。しかし建物の老朽化は各所に顕在化し耐震性等の問題も生じていました。そしてついに閉館の正式決定がなされました。閉館後の建物の未来に関しては未定とのことです。
かつて西日本産真珠の一大集散地であった神戸の地の歴史が詰まった建物です。ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか?
(2023年2月執筆)
多くの人々の思い出を詰め込んでその歴史の幕を下ろします。
PHOTO:PIXTA
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