富岡製糸場
- 建物・施設
日本初の大規模な洋式器械製糸工場である富岡製糸場(群馬県富岡市富岡1-1)は、1872年に明治政府により設立された模範器械製糸場です。フランス人の指導者であるポール・ブリュナによる計画書を元にして1871年から建設が開始され、翌年の1872年10月に操業を開始しました。
富岡製糸場は、長さ約140mの繰糸所に300釜の繰糸器が並ぶ大規模な製糸工場でした。外国人指導者が去った1876年以降は日本人のみで操業されていましたが、富岡製糸場で生産される生糸は、海外で高く評価されていたといわれています。
富岡製糸場は1893年に三井家に払い下げされたのちに独立や合併などを経て1987年3月には操業が停止。115年続いた生糸生産を終了しました。操業停止後も建物は大切に保存され、2005年に富岡市へ寄贈されたことから現在も同市が管理を行っており、一般公開も行っています。世界規模で絹産業の発展に貢献し、2014年には世界遺産にも登録された富岡製糸場に一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2023年3月執筆)
PHOTO:PIXTA
歴史を感じ取れる門構えです。
威風堂々たる建物です。
かつて多くの人々の生活を支えてくれた営みがここにありました。
PHOTO:PIXTA
世界遺産「富岡製糸場」。熱く強き男達の誇り高き志が記されています。
永久保存版としてお手元に確保されてはいかがでしょうか?