足尾銅山
- 建物・施設
足尾銅山(栃木県日光市足尾町通洞9-2)は、1610年に徳川家康によって発見され、江戸時代に栄えた銅山です。この銅山で採掘された銅は、江戸城の瓦として利用される他にも海外にも輸出されていたように、日本を支える資源を生み出す銅山として発展してきました。
日本の近代化や産業化に大きく貢献した足尾銅山ですが、1973年2月28日に採鉱を停止し、363年の歴史に幕を下ろしています。その長い歴史の中には、鉱山開発による洪水や有毒な廃棄物により公害が発生するなど負の歴史をも有する産業遺産でもあります。
この足尾銅山は、現在は構内の一部を公開しており見学ができます。坑内電車に乗って全長700メートルの坑道内に入ることができ、当時の鉱石採掘の様子を知ることも可能です。足尾銅山に興味がある方は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2023年3月執筆)
在りし日の営みを今に伝えます。
その姿は現在も多くの人々に何かを訴えかけているようです。
PHOTO:PIXTA