長野原町立応桑小学校 閉校
- 文化・教育施設
長野原町立応桑小学校(群馬県吾妻郡長野原町応桑20-2)が、北軽井沢小学校との統合のため、2024年3月末で閉校します。統合校は「浅間小学校」の校名で、旧西中学校の校地で建物などを改修して開校されるということです。
応桑小学校は、1873年(明治6年)に周辺の町と村が話し合って設立された赤羽学校を起源とします。雪深い高原の地で150年に渡り多くの子供たちを見守り巣立ちを見送ってきましたが、2023年の年度初めの時点で、全校児童26名、新入生は3名という小規模校となっています。
地域と人々とのつながりが深く、伝統の校内ふれあい農園や運動会などの学校行事では、PTAを始め地域からボランティアの人たちが子供たちと学校の活動を支援しているそうです。
校舎や体育館は、平成に入って改築されており、子供たちの安全な学校生活を守っています。白を基調とした建物に赤みのある屋根や煉瓦タイルが使われており、高原の風景によく映えます。閉校後も当校の学び舎は、地域コミュニティに役立てるべく、へき地診療所や教育関連施設、また公園として整備することも含め、検討が進められているとのことです。
雄大な山々に囲まれ清流が潤す高原の地で、長く歴史を繋いできた学び舎が役目を終えようとしています。興味を持たれた方は、一度この地を訪れてみてはいかがでしょうか。
(2023年9月執筆)