Final 2014年3月31日 記事京丹後市立郷小学校 閉校のイメージ画像

京丹後市立郷小学校 閉校

  • 文化・教育施設

かつて京都府京丹後市網野町郷55に、京丹後市立郷小学校という歴史ある小学校がありました 。郷小学校は、こうした地域の風土と歴史の中で、1874年に明光寺を仮校舎として「郷校」として創立されました 。その後、町村合併や学校再編を経て、1950年には網野町立郷小学校となり、2004年の京丹後市発足に伴い、京丹後市立郷小学校へと改称されました 。

この学び舎が位置した網野町は、国の名勝および天然記念物に指定されている「鳴き砂」で名高い琴引浜や 、京都府最大の淡水湖である離湖を擁する 、風光明媚な自然に恵まれた地域です。琴引浜はその美しい景観と鳴き砂の珍しさから、多くの人々を惹きつける観光名所として知られています 。  網野町を含む丹後地方は、古くから日本海を通じた交流の舞台の一つとなり、交易も行われた歴史を持つ地域です 。また、この地域は江戸時代から続く「丹後ちりめん」の生産地としても広く認識されており、その伝統的な絹織物の技術は、地域の経済だけでなく、人々の暮らしや文化を長年にわたり育んできました 。

学校運営においては、総合的な学習の時間などを通じて地域の自然や文化に触れる活動が行われ、地域社会との関わりが図られていました 。例えば、地域には網野神社マンドリ神事のような祭礼があり 、また丹後ちりめん小唄踊りのような伝統芸能も存在し、地域の保存会などの活動を通じて小学生が参加することもあります 。京丹後市全体としては、学校給食などを通じて地域の食文化に触れる機会も設けられています 。

2014年、京丹後市の学校再配置事業により、郷小学校はその長い歴史に幕を下ろしました 。閉校後、同校の校舎は新たな役割を担うこととなり、2018年4月からは京丹後市立郷土資料館として活用され、地域の歴史や文化を伝える重要な拠点となっています 。郷小学校にゆかりのある方や、網野町の豊かな自然、受け継がれる伝統、そして学び舎の歴史に興味をお持ちの方は、郷土資料館として新たな時を刻むこの場所を訪れ、地域の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

(2023年12月執筆)

懐かしい思い出が甦る方も多いのではないでしょうか。

 

地域の学び舎を守り抜いた先人達の強い想いを引き継ぎたいものです。

PHOTO: 廃校5000  様

 

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