吾嬬橋
- 建物・施設
群馬県吾妻郡六合村の吾嬬橋は、明治34年に国道17号線の利根川に「板東橋」として架けられました。鉄骨を斜めに組み合わせてピンで結合するペンシルバニア型鋼トラス橋の構造を有しており、設置当初は、橋長約221mで3連のトラス橋でした。
1959年、道路拡張工事に伴い、利根川からの撤去が正式に決定。しかし、地元の要望により橋の一部が六合村に移設されることになりました。移設されたのは橋の中央部分の1連で、長さ69m・幅2.5mの鋼トラス橋です。その吾嬬橋は、県道中之条草津線の白砂川に架けられ、現在も現役で活躍中。その歴史的価値は高く評価されており、土木学会の選奨土木遺産にも選定されています。
吾嬬橋は、明治時代に建設された貴重な存在であり、群馬県の土木遺産としても大切にされています。そして周辺の森に囲まれた美しい佇まいは、現地を訪れる多くの人々を魅了します。
ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。歴史ロマン溢れる橋がきっとあなたを暖かく迎えてくれるはずです。
(2024年1月執筆)
PHOTO:PIXTA