二ヶ領用水
- 建物・施設
二ヶ領用水は、神奈川県川崎市多摩区から川崎市幸区までを流れる、全長約32kmの人工用水路です。
徳川家康の江戸入府に伴い、江戸近在の治水と新田開発を命じられた用水奉行小泉次大夫の差配の下に、地域の農民が力を合わせ、14年の年月を費やして1611年に完成しました。江戸時代から昭和初期にかけて、地域一帯の農業用水として重要な役割を果たしてきた水路です。実際にこの水路の完成によって、稲毛領と川崎領の米の生産量は飛躍的に伸長したそうです。
用水沿いには、多くの水路や橋・堰などがあり、当時の雰囲気を今に伝えます。また、用水沿いの緑地は市民の憩いの場として親しまれています。神奈川県下で最も古い人工用水路である二ヶ領用水の歴史的な価値は高く評価されており、2020年3月10日に国の登録記念物に登録されました。
ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。歴史ロマン溢れる用水路がきっとあなたを暖かく迎えてくれるはずです。
(2024年2月執筆)
PHOTO:写真AC
歴史ある用水路の成り立ちは子供達にも伝えたい美しい史実です。
お子様の就寝前の読み聞かせのための絵本としていかがでしょうか?