EF65形電気機関車 501号機 引退
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JR東日本はEF65形電気機関車の501号機引退のアナウンスを行いました。2024年秋をもって営業運転は終了とのことです。
当車両は、1965年6月20日に製造された量産第1号機であり、ブルートレイン全盛期の高速旅客輸送を支える重要な役割を担った歴史的な車両です。そして高速列車牽引のため高いブレーキ性能を誇ることで知られ、旅客を意味する”Passenger”の頭文字Pを取って”Pトップ”の愛称で親しまれます。
一時は貨物列車の牽引に転じましたが、国鉄分割民営化時にはEF65 500番台で唯一JR東日本に継承されたのがこの501号機。JR東日本では臨時列車や工事列車の牽引を中心に活躍し、2014年にはかつてのブルートレインの記憶が蘇る、リバイバル”富士”の先頭を務めるなど、国鉄時代と変わらない力強い走りを見せてくれました。
日本の高度経済成長を支えてくれた501号機ですが、車齢60年を迎えいよいよ引退時期が迫ってきています。歴史的名車のファイナルラップは既に進行中。皆様の思い出の詰まった車両の長年の功労をねぎらうような、あなただけのお別れの機会を作ってみてはいかがでしょうか。
(2024年6月執筆)
PHOTO:PIXTA