Final 2025年3月31日 記事【大阪メトロ】百葉箱 完全撤去のイメージ画像 History 91年

【大阪メトロ】百葉箱 完全撤去

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大阪メトロの百葉箱は、1934年に御堂筋線淀屋橋駅に初めて設置されました。当時、国内初の公営地下鉄として開業したばかりの大阪市営地下鉄は、駅構内の温湿度を測定するためにこの装置を導入しました。

百葉箱の活用は、1965年に国内初の地下鉄駅舎冷房装置が梅田駅に導入されるきっかけとなりました。1960年代にはピークを迎え、21駅に設置されるまでに拡大しました。しかし、時代とともに測定機器のデジタル化が進み、天井や壁に取り付けたセンサーでの遠隔測定が可能になりました。2011年頃には撤去の方針が打ち出されましたが、惜しむ声を受けて一部の駅で存続が決まりました。

現在、8駅に残る百葉箱も、2025年3月までに完全撤去される予定です。測定機器の小型化・デジタル化により、百葉箱の役割が終わったと判断されたためです。今後、撤去された百葉箱は森ノ宮駅のギャラリースペースで展示される予定とのことです。大阪の地下鉄の歴史を伝える貴重な存在でもある百葉箱。その姿を消す前に、ぜひ駅を訪れて90年の歴史を感じてみてはいかがでしょうか。

(2024年12月執筆)

多くの方からの労いの言葉が届いているようです。

PHOTO:PIXTA

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