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名古屋港跳上橋

  • 文化・教育施設

名古屋港跳上橋は、1927年に完成した日本最古の跳上橋で、愛知県名古屋市港区の堀川河口部に位置しています。この橋は、臨港鉄道の延伸工事に伴い、旧1号地と2号地を結ぶ運河に架設されました。建設費用は東神倉庫(現三井倉庫)が全額寄付し、設計は可動橋の専門家である山本卯太郎氏が手掛けました。

当時、この橋は頻繁に可動桁が昇降し、船舶がその下を通過する仕組みでした。特に紡績業の発展により輸入された綿花や木材を運ぶため、蒸気機関車や貨物車両が活発に利用しました。しかし、輸送手段の変化に伴い、鉄道輸送が廃止され、1987年から可動部を跳ね上げた状態で保存されています。

その歴史的価値は高く評価されており、1999年に国の登録有形文化財に指定され、2016年には土木学会選奨土木遺産にも選ばれました。現在もその美しい構造と歴史的価値を保ち続けています。この貴重な産業遺産を訪れれば、日本の近代化と港湾発展の歴史を肌で感じることができそうです。ぜひ現地でその魅力を確かめてはいかがでしょうか。

PHOTO:写真AC

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