埼玉県立越生高等学校 閉校
- 文化・教育施設
埼玉県立越生高等学校の歴史は、地域に深く根差した学び舎として、長きにわたり展開されてきました。
同校は、1974年頃に現在の越生町西和田の地へ校舎を移転し、全日制の普通科と美術科を併設する教育の拠点として確立されました 。特に、早期から注力してきた芸術教育は地域の文化的な側面を担い、生徒たちはその専門性を高めてきました。また、学校は地域との連携を重視し、毎年恒例となっている越辺川の河川清掃など、積極的に社会貢献活動に取り組んできました 。しかし、中学校卒業者数の減少という教育行政上の課題に対応するため、越生高校は歴史の大きな転換期を迎えます。
2026年4月1日をもって、同校は埼玉県立鳩山高等学校と統合し、新たに埼玉県立越生翔桜高等学校として生まれ変わることが決定しています 。新校は、現在の越生高校の校地に設置され 、両校の伝統を引き継ぎながら「古きをたずねて新しきを創る」という意味の「温故創新」を校訓に掲げます 。越生高校として最後の入学生となる生徒の募集は、2025年度までとなり、翌年からは新校の生徒として学びを継続することになります。
独立校としての歴史は閉幕となりますが、越生高等学校の輝かしい歴史を築き上げてこられた卒業生、教職員、そして全ての関係者の皆様に深く敬意を表します。この学び舎で青春の時を刻まれた貴重な思い出は、越生翔桜高等学校へと受け継がれる新しい歴史とともに、皆様の胸に永遠に生き続けることでしょう。
(2025年11月執筆)







