坂出市立櫃石中学校 閉校
- 文化・教育施設
1947年開校した櫃石中学校(香川県坂出市櫃石585-17)は瀬戸内海の小さな島にある中学校で、ピーク時の1969年には児童数が69名にのぼり、島を活気あるものにしてきた学校です。
2012年中学校の武道必須化の際、多くの学校が剣道や柔道を選択するなか当校は弓道を選んだのです。その背景には島に古くから伝わる「櫃石ももて祭」と言う祭りの存在があります。高校生以上の代表11名が矢を放ち豊漁や島の安全を願う祭りで袴姿で矢を放つ姿は島の歴史を物語ります。この歴史を繋いでゆきたいという強い思いから弓道を選択したと言われています。
1988年4月には四国と本州を結ぶ夢の架け橋として瀬戸大橋が開通し、櫃石島から中心部の学校に通う生徒が増え徐々に生徒数は減っていきました。そしてついに2018年3月で当校は閉校。70年の歴史の幕を閉じました。中学校を巣立って島を離れたかつての在校生は「櫃石ももて祭り」の際に島に戻って祭りを盛り上げているそうです。
(2018年6月執筆)
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